ニュージーランドは、実質的に世界で初めての包括的な社会保障法(1938年)を作った国である。と、おととい、8月28日書きました。
一度も住んだこともいったこともない国のことをどのように調べるのか?
昔は、本が中心でしたが、今は、それにウェブサイトやブログなどインターネットの世界が助けてくれると思います。
もちろん、実際に観光や留学などでニュージーランドにいったことのある人の話などもいいし、鹿児島にニュージーランドからのお客がきて話を聞く機会があればよいですね。
○ 最初に社会保障法を作った社会とはどんな国なのか?
○ 1938年の社会保障法ができたとすると、どのような背景があり、中心となった人物は誰か?
ファンの近くに窒息赤ちゃん
○ 日本では、どのような研究者が、ニュージーランドのことを研究しているのか?
○ そして、順に、
社会保障法の概要、現在の問題点、医療・介護・年金などの制度と問題点、さらには、教育や住宅や雇用などの広い意味での社会政策の展望・・
と、合間を見て調べていくことにします。
【最初に・・】
国の規模(人口が410万人 vs 12777万人。ざっと1/30)からいって、また、国家としての歴史(ニュージーランドが法制上イギリスより独立したのは1947年)の相違から、両国を単純に比べることはできない。
○ 外国を研究することは、自分の国日本を別の尺度で見る目をもつことになります。→その1例として、このブログで白紙からやってみます。
ATMから現金が何と呼ばれる?
○ 日本におけるニュージーランド(これから、適宜NZと書くことがあります)の社会保障研究の現状については、
ニュージーランド社会保障研究の現在(武内 砂由美)
があります。
この論文は、『大原社会問題研究所雑誌』がシリーズで特集した
「特集:社会保障と社会保障研究の現在ー1980〜2000年」の中の(3)
として、NZが取り上げられたものです。
著者の武内 砂由美氏は、法政大学大原社会問題研究所兼任研究員です。
*このシリーズ(2)は、ドイツ編で、私が書いています。
【基本書】
この武内論文の末尾に主要論文リストが掲載されていますが、一番最後の2つがこれまで日本で書かれたNZの社会福祉・社会保障に関する基本書です。
なぜオンラインで行く
|臑射グ譟Π貳屮瀬康子『世界の社会福祉10 オーストラリア・ニュージーランド』旬報社、1998年
⊂松隆二・塩野谷祐一『世界の社会保障2 オーストラリア・ニュージーランド』東京大学出版会、1999年
いずれも、専門家による分担執筆。対象となる範囲は違います。
残念ながら、いずれも、いまや古い。価格が高い。社会福祉系の大学図書館では両方とも備えていることが多い。
*写真は、昨年9月はじめ。鹿児島市内。
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