■人体寄生 ギニアワーム (メジナ虫)■
■Guinea worm (Dracunculus)■
〜 人体寄生ギニアワーム 〜
(患部からギニアワームを棒に巻き取る、糸巻き巻き除去方の動画
<グロ注意>
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
今回は、タカさんから教えていただいた、ギニアワームを紹介します。タカさん、どうもです。
ギニアワームの標準和名はメジナ虫といいます。冴えない名前ですが、その生態はかなり強力です。
いわゆる寄生虫ですが、以前に紹介した ヒトヒフバエ などと同様、人間を宿主とするワーム状の生物です。
このギニアワームに寄生されると、発熱、激痛という激しい症状を伴うメジナ虫症 (Guinea Worm Desease) になります。感染すると有効な治療法がないため、感染しないことが第一条件となります。
空気感染するわけではなく、浄化された水さえ飲むことが出来れば簡単に感染を妨げられる病気ですが、発展途上国にとってはそれがけっこう困難なようです。
とはいえ、以前は毎年300万人以上の感染が報告されていましたが、現在では1/100ほどの3万人まで感染が減ってきているといわれています。あと一息といった感じでしょうか。
それではギニアワームの凄まじい生態を見ていきましょう。
糸くずみたいな姿をしたギニアワームの赤ちゃんはプランクトンのミジンコに食べられることによって、まずはミジンコに寄生します。
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ミジンコといっても一般的に思い浮かべる丸っこいからだのミジンコではなく、カブトエビみたいなかっこうをしたカイアシ類のほうでケンミジンコと呼ばれるやつです。
このギニアワーム入りケンミジンコは当然ながら水中を泳いでいるわけですが、このケンミジンコごと飲料水として飲んでしまうと感染してしまうというわけです。
発展途上国では浄化されていない水を飲料水として使用せざるを得ない状況もあるため、このような感染が日常茶飯事に起こってしまっているようです。
さて、まんまと人間の体内に潜り込むことに成功したギニアワームの赤ちゃんですが、ミジンコの体内から脱出しなければなりません。
胃の内部に入ったギニアワーム入りケンミジンコですが、あわれ胃酸によって消化されてしまいます。ギニアワームの赤ちゃんは労せずケンミジンコの体から脱出します。
解放されたギニアワームは成長を開始します。ミジンコの体内に入っていたぐらいなので、顕微鏡サイズのとても小さい赤ちゃんということが分かると思います。
このちびっ子ギニアワームですが、人間の体内で1年前後かけてゆっくりと成長します。交尾後、オスはメスに吸収されてしまいますので、人間の体内で成長を続けるのはメスだけです。
このメスなんですが人間の体内に入った当初とは見違えるほど立派な姿、というかただ長くなるだけですが、最大で1メートル以上に成長します。
さて、ここからがギニアワームの厄介なところで、ギョウチュウなどのように腸のあたりで静かにしていてくれればいいのですが、ギニアワームはじっとしていません。
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というのも、自分が飲料水から人間に感染したように、子供たちを水中で孵してあげないといけないからです。
というわけで、成熟したメスのギニアワームは皮下に沿って移動し始めます。1メートルもあるギニアワームが皮膚の下をモゾモゾ移動していくなんて想像するだけでもゾッとする光景です。
〜 人間を水辺に誘導する? 〜
さて、移動するといってもどこに行けばいいのでしょう。口から出ようが鼻から出ようが、出た場所に水があるという保証はありません。
とりあえずギニアワームの動きを見てみましょう。ギニアワームはどんどん地面に向かって、つまり足を目指して移動します。何か勝算があるのでしょうか?
実はこれがよく考えたもので、というかうまく進化したもので、人間が水の中に入るとすれば、真っ先に足が水中につかるからです。水の深さを考慮すれば、地面に近いほど得策です。
無脊椎動物、特にカマキリやコオロギに寄生することで有名な寄生虫、ハリガネムシ がいますが、かれらも陸の動物に寄生しているものの、繁殖は水中で行われますから水に帰らなければいけません。
ハリガネムシに寄生された昆虫の脳には、寄生されていない昆虫には見られないタンパク質が発見されたことから、一説には脳をのっとり昆虫を入水自殺させている可能性が示唆されています。
ギニアワームも、ハリガネムシ同様、宿主の人間を水辺に誘いたいものですが、ギニアワームが人間の脳を支配する、なんて話は聞いたことがありません。しかし、他の寄生虫に寄生された宿主同様、人間もギニアワームに操られることになります。
ギニアワームが皮下沿いに移動すると焼け付くような痛みを感じるといいます。自然の少ない先進国とは異なり、発展途上国であれば、その痛みを和らげようと患部、つまり足を冷やすため川に行くこともあるでしょう。
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結局はハリガネムシ同様、人間を水辺に誘導していることになります。脳を支配する、なんて大げさなことをしなくても、人間を水辺に誘うのはたやすいのです。結局は人間も寄生虫の手の中で踊らされているのです。
薄い皮膚を隔て水の冷たさを感知した1メートルあまりに育ったお母さんギニアワームは、皮膚を破り何百万匹という子供たちと共に水中へと解き放たれます。
赤ちゃんワームを水に解き放つという役割を終えた母親はその一生を終え、水中に放った数え切れないほどの赤ちゃんワームたちに次世代の繁栄を託します。
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